白蟻

『羽アリの見分け方』をまとめてました!

冬の寒さもほころんできた今日この頃。
いよいよ、羽アリが飛来するシーズンが始まります!
そこで、今回はシーズンの本番前に簡単な羽アリの見分け方を解説します。

まずは、基本的な「シロアリとクロアリの違い」です。

羽アリのシロアリとクロアリの相違点

羽アリのシロアリとクロアリの相違点

上図のように、大きな特徴は3つ!
触角の形、羽の大きさ、胴体の形で見分けられます。
庭に飛んできた羽アリがシロアリだったら、一刻も早い調査をお勧めします!

 

次に、シロアリの種類です。
日本在来種で駆除が必要なシロアリは、大きく分けて
ヤマトシロアリとイエシロアリがいます。

ヤマトシロアリ羽アリ

ヤマトシロアリ羽アリ

イエシロアリ羽アリ

イエシロアリ羽アリ

 

ヤマトシロアリ(写真左)は、北海道の北部を除きほぼ日本全土に生息しています。
羽アリは、首元と足先が黄色く、他の部分は黒褐色をしています。

一方、イエシロアリ(写真右)は、千葉県以西の海岸線に沿った暖かい地域、南西諸島、小笠原諸島に生息しています。
羽アリは、全体的に黄褐色(頭部は暗褐色)をしています。

 

ヤマトシロアリとイエシロアリの違いは、 群飛する時期や時間帯によっても判別することができます。

羽アリの群飛時期・時間の違い

羽アリの群飛時期・時間の違い

 

このように、羽アリは色や形、飛んでいる時期や時間帯によって
何の羽アリなのか簡単に見分けることができます。

重要なことは、シロアリの羽アリを見つけた時に迅速な調査や防蟻工事を行うことです!
それが大切な住まいを守ることに繋がります!

湿気による被害写真


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シロアリの食害により大引、根太がスカスカに

シロアリの食害により大引、根太がスカスカに

床鳴りがしているお宅はこんな状況かもしれません

 

荒板はカビで色が変わり、根太・火打ち土台は腐朽菌とシロアリの食害に

荒板はカビで色が変わり、根太・火打ち土台は腐朽菌とシロアリの食害に

カビ臭かったり床がブカブカのお宅は大丈夫ですか?

 

腐朽被害により荒板が脱落

腐朽被害により荒板が脱落

ここまで被害が進行する前に改善対策をお勧め致します

羽アリを発見!!

今回は、今の時期によく見かける羽アリについてご紹介します。

はたしてあなたが見た羽アリはシロアリなのかクロアリなのか?

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クロアリの羽アリ

クロアリの羽アリ


シロアリの羽アリ

シロアリの羽アリ

クロアリとシロアリの違いは

  • 前翅(ぜんし)※1と後翅(こうし)※2の長さ

(クロアリは前翅の方が長いが、シロアリは長さに差がない)

※1 まえばねのこと
※2 うしろばねのこと

  • 体のくびれ

(クロアリはくびれがはっきりしているが、シロアリは寸胴体型)

  • 触覚の形

(クロアリは「くの字」に曲がっているが、シロアリは数珠状でストレート)で判別ができます。

そして決定的な違いはクロアリとシロアリの体色です。

クロアリの羽アリは、道端を歩いているクロアリにそのまま羽が生えたような姿と体色をしています。

シロアリの羽アリは、茶褐色から黒褐色をしており全体的に白くはないのですが、首元には黄色いマフラーを巻いているような色があります。

シロアリは光が苦手なため、通常は人目に触れることがありません。ですから、紫外線や乾燥から身を守るために、クロアリと同じような黒いメラニン色素と乾燥から身を守る表皮を身につけなければなりません。

それを身につけているため、シロアリの羽アリは茶褐色から黒褐色をしています。

シロアリの羽アリは、決して白くはないのです。