吉田シラス(スクラブ剤、研磨剤)

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桜島

社有地の地層

社有地の地層

 

鹿児島県の錦江湾で約40万年~80万年前に起きた大噴火によって堆積された吉田シラス(火山灰白土)。特定の場所でしか採取できない吉田シラスは何万年という時をかけて水が淘汰し不純物が除去され、天然のミネラル成分だけが残った極上の白土です。

では吉田シラスとは・・・鹿児島県は地形の約52%をシラス台地で形成されており、その中でも鹿児島市東佐多町(旧:吉田町)で採取されるシラスのみが『吉田シラス』とされ、そのシラス台地の中でも採取される場所はたった1.15%程という、大変希少価値の高いシラスです。
「吉田シラス」はシラスのブランドとして通用しています。

 

 

 

 

 

 

シラスイメージ写真02

比重約2.4の100%天然素材である吉田シラスは水中で沈殿するため、環境問題となっているマイクロビーズの代替品として注目を浴びています。
【製品例】
粒度(中間値) 10 µm (解析結果レポート1参照 )
粒度(中間値) 20 µm
粒度(中間値) 30 – 40 μm(解析結果レポート2参照)
粒度(中間値) 40 – 70 μm

 

 

 

出荷準備作業

出荷準備作業

 

国際化粧品成分辞典』および『ハンドブック』に記載

 

Ⅰ.スクラブ剤として
化粧品や歯磨きなどに、角質除去または洗浄の目的で使われるスクラブ剤として使用されてきた5mm以下のポリエチレン粉末、ポリアクリル酸、ポリウレタンなどの高分子粉末など作られた固形プラスチック粒子(マイクロプラスチックビーズ)は環境への悪影響が懸念されています。
厚生労働省のホームページの“スクラブ等の不溶性成分を含有する洗顔料の使用上の注意事項について”と“独立行政法人国民生活センター「火山灰を含む洗顔料の使い方に注意!」(平成22 年8 月18 日)“に記載の通り、眼軟膏剤及び点眼剤でも粒子の大きさは通例 75 µm 以下の粒子は安全とされています。 同封の「吉田シラス」の粒度(中間値)は35µmと微細で色も純白色かつ安全安心な100%天然素材です。角質除去や洗浄に効果的でありながら、比重は2.3-2.4程度なので水中を浮遊し難く使用後も環境に優しい100%天然素材です。

II.ミネラルファンデーションの基材として
ミネラルファンデーションは、マイカなどの天然由来成分が多く含まれ、防腐剤や香料やタール色素などが一切含まれていない、オイルフリーのミネラル成分配合の自然派ファンデーションです。ミネラルファンデーションには UV カット効果のある成分が含まれているため、日焼け止めの役割も果たします。また、ミネラルファンデーションにはミネラル成分が多く含まれ、肌に大変やさしく、ニキビやアトピーなどの肌の悩みやトラブルを抱える方も安心して使うことができます。 石鹸や洗顔料で簡単に落とすことができることも、ミネラルファンデーションの特徴です。「吉田シラス」はミネラルファンデーションの基材として通常使われているマイカと同様に天然ミネラル成分のみでできていて、またオイルフリー実現するために必要な肌への吸着力もマイカ以上の性能を有します。「吉田シラス」をファンデーションの基材としてご使用されますことをお勧めします。

III.ミネラルパックの基材として
従来からパックの基材として黄土やカオリンなどの天然クレイがよく使われています。「吉田シラス」は従来のクレイに比べ油分の吸着に優れ、特にイオン交換による汚れの吸着に優れています。また、特筆すべきことは遠赤外線放射に優れている点です。遠赤外線の共鳴作用による熱反応で皮下深層の温度が上昇し、微細血管の拡張、血流循環の促進、障害の一掃、組織の賦活、酵素生成促進が行われます。こうした大切な代謝を促進するので、汗腺からは生体にたまった老廃物や、不要有害重金属、加工食品中の有害物、あるいは疲労や老化の原因である乳酸、遊離脂肪酸、脂肪、皮下脂肪、高血圧症の原因となる余分なナトリウム、疼痛の原因になる尿酸などを排泄するなどの効果が期待できます。

 

吉田シラスの成分(国際化粧品 成分辞書 ICID登録成分)

 

吉田シラスの成分(国際化粧品 成分辞書 ICID登録成分)

 

吉田シラス粒子径分析

 

採取時の吉田シラスの粒度(中間値)は30-40μmの範囲となります。
粒度(中間値)が35μmである添付のシラスの粒度分布は下記の解析結果レポートの通りです。
当社が独自に開発した吉田シラス粉砕分類装置により、お客様のご要望に沿って粒子径を分離選別し出荷いたします。

吉田シラス粉砕分類装置

 

解析結果レポート01

 

解析結果レポート02

 

吉田シラス拡大画像

 

吉田シラス拡大画像01

吉田シラス拡大画像02

吉田シラス拡大画像03

 

(鹿児島工業技術センターにて撮影)

 

 

吉田シラスの亜鉛・ヒ素 検出試験結果

 

吉田シラスの亜鉛・ヒ素 検出試験結果表

(韓國化學試究研究院, Korea Testing and Research Institute for Chemical Industryによる)

 

吉田シラスの脱臭試験(ホルムアルデヒド)成績書

 

吉田シラスの脱臭試験(ホルムアルデヒド)成績書表

(韓國建資材試験研究院による)

 

吉田シラスの陰イオン成績書

 

吉田シラスの陰イオン成績書表

(韓國建資材試験研究院による)

 

吉田シラスの遠赤外線放出量成績書

 

吉田シラスの遠赤外線放出量成績書表

(韓國建資材試験研究院による)

 

「吉田シラス」は国際化粧品成分辞書に登録されています。
(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook, INCI Monograph ID:15535)

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吉田シラスバルーン

 

吉田シラスバルーンは、大きさが一定でガラス成分の含有率が高い吉田シラスを1千度の高温で加工して発泡させた素材です。
シラスの粒の中に空気を入れて風船状(球体)にすることで軽くて断熱性に優れるとされ、軽量プラスチックや自動車の内装部品の素材として需要が高く、低嵩比重、不燃性、高融点、低熱伝導率、無色、無害という特長を有します。

例えば充填剤として塗料に加えることにより、ガラス質中空の特性により塗料の断熱性が向上し、環境に優しい塗料となります。

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