お知らせ
2025年10月23日
2025年9月30日、東京都杉並区の住宅地で、高さ4~5mの擁壁が崩れ、上部の木造住宅が倒壊する事故が発生しました。全国には、倒壊リスクのある老朽化擁壁が200万~300万ヵ所も存在するとされ、その多くは1955~1973年頃の高度経済成長期に設置されており、既に築50年以上が経過しています。
こうした社会問題に対応するため、当社は、東京理科大学・工学部建築学科の髙橋治教授の「擁壁改修プロジェクト」にパートナー施工会社として参加しています。髙橋教授のご指導のもと、老朽化擁壁の改修として連続繊維補強工法『SOLID REMAIN(ソリッドリメイン)』を活用しています。
■ 高い引張強度の付与
・アラミド繊維シートは、鉄筋に比べ高い引張強度を有し、コンクリート表面に貼付することで曲げ・せん断耐力の向上が期待できます。
・国土交通省の「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)」および土木学会の「複合構造標準示方書」においても、既存コンクリート構造物の補強方法の一つとして整理されています。
■ 軽量で施工性に優れる
・アラミド繊維シートは、軽量で取り扱いが容易なため、大型重機を使えない場所でも施工できます。
・地山や既設構造物への影響を最小限に抑えられるため、住宅地内の工事に適しています。
■ ひび割れ追従性と防食性
・鉄筋や鋼板と異なり、腐食のリスクがなく、ひび割れ追従性にも優れています。
・老朽化擁壁では、外部からの補強が可能で、劣化した母材の除去を最小限に抑えられます。
■ 長寿命化と維持管理コストの低減
・土木学会の「連続繊維シートを用いたコンクリート構造物の補修補強指針」では、力学的性能の回復・向上が明記されており、補修・補強後の耐久性維持・使用期間延長につながる可能性が示されています。
・維持管理周期を延ばすことで、ライフサイクルコストを低減できます。
以上の根拠により、当社では擁壁改修工事に「連続繊維補強工法」を推奨しています。
擁壁改修でお困りの方、どこへ相談すればよいか迷っている方は、お問い合わせください。
東京理科大学髙橋教授の「擁壁補修プロジェクト」は、コチラ
連続繊維補強工法『SOLID REMAIN (ソリッドリメイン)』の詳細情報は、コチラ
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