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■クリーンバリヤとは、どのような工事ですか? |
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住宅床下の土壌面(地盤面)に特殊な樹脂を吹き付けて皮膜を作り、土壌からの湿気の蒸散とシロアリの侵入を同時に防止する工事になります。 |
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■床下の工事ということは、床や畳を全部上げないといけませんか? |
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いいえ。床や畳を上げなくても工事はできます。台所の床下収納庫などの進入口から、作業員が床下へ入って工事を行います。 |
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■工事の期間は、どの位かかりますか? |
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住宅の構造や床下にある廃材等の障害物の撤去量によって変わりますが、10坪で1日間、20坪で2日間、30坪で3日間が平均的な工事期間の目安です。 |
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■廃材等の障害物の撤去量によって工事期間が変わるということですが、そんなに沢山の障害物が床下にあるのですか? |
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はい。すべての住宅にあるわけではありませんが、元々石を多く含んだ土地であったり、別の工事で出た廃材が残っていたり、床下調湿材を敷設している場合などもすべて撤去してから、クリーンバリヤの工事を行います。その量によっては、撤去と整地に時間がかかってしまうことがあります。 |
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■なぜ、床下の障害物を撤去しなければいけないのですか? |
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障害物を撤去し整地することで、床下の土壌面を平滑化して、皮膜をできるかぎり均一の厚みに形成するためです。そうすることで皮膜の耐久性が向上します。 |
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■特殊な樹脂を吹き付けるということですが、どんな樹脂ですか? |
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酢酸ビニルとアクリル酸の水性エマルション樹脂の主剤と、ウレタン樹脂の硬化剤の2液を混合して吹き付けます。 |
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■シロアリ対策にも効果があるということですが、床下の土へ防蟻薬剤を撒くのですか? |
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いいえ。従来のシロアリ防除工事と違い、クリーンバリヤ樹脂の中に防蟻薬剤を混ぜて、皮膜中に固定させます。 |
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■防蟻薬剤が皮膜から土の中へ染み出たり、薬剤の臭いが室内まで入ってきませんか? |
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いいえ。防蟻薬剤は皮膜中に固定されますので、土壌や空気中へ流出することはありません。人体への影響や環境汚染の心配もなく、安全性の高い工事です。 |
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■皮膜が固まるまでどの位かかりますか? |
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樹脂の散布直後から硬化が始まり、2~3分後には表面が硬化します。表面硬化が完了した時点で工事の効力が発揮されます。皮膜内部の硬化が完了するには、(土壌の含水率によって前後しますが)約6ヶ月ほどかかります。内部硬化後には、皮膜の上に乗れるほど安定します。 |
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■工事中や工事後に臭いはしますか? |
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進入口付近では、工事中に若干樹脂の臭いがするかもしれませんが、工事後に臭いが残る心配はありません。 |
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■床下に水が溜まっているのですが、工事は可能でしょうか? |
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溜まっている水を除去できれば、工事は可能です。但し、湧き水などで工事後にも再び水が溜まる場合には施工できません。霜柱や針状結晶が発生する床下、植物が生えている床下も同様に工事不可となります。 |
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■クリーンバリヤの皮膜は、ポリシートのように燃えませんか? |
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いいえ。散布された皮膜に自燃性はありません。土壌表面と密着状態になるため、火が皮膜上に落ちたとしても蒸し焼きになるだけで、皮膜自体が燃え上がることはありません。 |
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■クリーンバリヤは、公に認可された工事なのですか? |
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はい。公益社団法人日本しろあり対策協会において、認定第20号を取得しています。 |
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■日本しろあり対策協会とは、どのような団体ですか? |
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木造建築物のシロアリ被害および腐朽を防止する目的で結成された公益法人で、シロアリの被害調査や防除薬剤・工法・材料の認定登録、防除施工士の検定・登録、講習会の実施等シロアリ防除のための様々な活動を行っている団体です。 |
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■重要文化財などの公共工事に、クリーンバリヤが採用されたことはありますか? |
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はい。佐賀県の吉野ヶ里遺跡の防水・防蟻工事や、熊本城の復元工事などの公共工事に施工実績があります。 |
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■皮膜の耐久性はどの位ですか? |
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皮膜性状期間は約10年で、当社施工の場合、10年間の工事保証が付きます。 |